
皆さんこんにちは! 今年も暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
劇団月光斜では、夏休み企画といたしまして卒業公演(10/24~26)に向けて、卒団生である4回生の対談を実施します! 2016年度夏公演『ポラリス』から2018年度冬公演『四畳半神話大系』までを振り返ります。更新は週に2度、月曜日と木曜日を予定しておりますので是非お楽しみください。
劇団月光斜では、夏休み企画といたしまして卒業公演(10/24~26)に向けて、卒団生である4回生の対談を実施します! 2016年度夏公演『ポラリス』から2018年度冬公演『四畳半神話大系』までを振り返ります。更新は週に2度、月曜日と木曜日を予定しておりますので是非お楽しみください。
卒業公演直前・4回生対談企画
第5弾は2017年度新入生歓迎公演『ダブリンの鐘つきカビ人間』です。
今回は主人公であるカビ人間を演じた浪駆音白飛と、ヒロインの父親(ジジイ役)を演じた立花じーたに話を伺いました。
浪駆音白飛(ろっくおんつばさ)
舞台班4回生。
『ポラリス』で入団。同作品のシリウスver.でイータ役を務める。また、他の出演作品には『ダブリンの鐘つきカビ人間』カビ人間役や『ガーネットオペラ』明智光秀役など。2018年度には座長を務めあげた。
舞台班4回生。
『ポラリス』で入団。同作品のシリウスver.でイータ役を務める。また、他の出演作品には『ダブリンの鐘つきカビ人間』カビ人間役や『ガーネットオペラ』明智光秀役など。2018年度には座長を務めあげた。

立花じーた(たちばなじーた)
情報宣伝部・Web班4回生。
同じく『ポラリス』で入団。同作品のスピカver.でリゲル役を務める。他の出演作品は『ダブリンの鐘つきカビ人間』ジジイ役、『ガーネットオペラ』アンサンブル。役者としてだけでなく、情報宣伝部としてもチーフを多く務めるなど精力的に活動した。
情報宣伝部・Web班4回生。
同じく『ポラリス』で入団。同作品のスピカver.でリゲル役を務める。他の出演作品は『ダブリンの鐘つきカビ人間』ジジイ役、『ガーネットオペラ』アンサンブル。役者としてだけでなく、情報宣伝部としてもチーフを多く務めるなど精力的に活動した。

『ダブリンの鐘つきカビ人間』あらすじ
──奇跡なんてクソくらえ。
「ずっと以前、ここには街があったんですよ」
とある山中で出会った男が話し始めた物語──
不思議な病に襲われた中世の街。
醜い姿になってしまった嫌われ者の鐘つきは
今日も街にお昼を告げる。
ある日、彼はひとりの娘と出会う。
かけられたのは初めて聞く優しい言葉。
しかし彼女もある病にかかっていた──


編集部
『ダブリンの鐘つきカビ人間』は新入生歓迎公演でしたが、いかがでしたか? 月光斜の顔となる公演にお二人はどのような心持で臨まれたんでしょうか。
特に……。新歓だからって特別なことはなかったな。

白飛

立花
面白いものを作るのは変わらなかったしね。
まあオレが企画広報部じゃなかったからっていうのもあるよね。

白飛

立花
うーん。そうかもしれない? でも役者としては遊べる役だから面白くってことを中心に考えてたかな。
質を上げることくらいしかオレの頭にはなかったかな。

白飛

立花
そうね、それに白飛は結構、役というかキャラクターが難しかったんじゃない?
そうだね。

白飛

立花
だって言ってることと思ってることが逆のこと……あ、間違えた。これはおさえちゃんだ。
うん、オレじゃなくて相手役の話だね(笑)好きなのに嫌いって言われちゃう。

白飛

立花
そうね。変な感じしたでしょ。
いや、それ(相手役の設定)もそうなんだけど(笑)オレ的には性格が……(カビ人間と)性格が真逆すぎて(笑)とってもいいやつなんだもん。

白飛

立花
(笑)真面目なね、気を使えるいい子だったもんね。
そう……(笑)今となってはね、考えずにやればよかったんだろうけど。当時は正解を求めちゃった。

白飛

立花
正解?
自分の中で「アイドル的な可愛さ」っていうキャラクターを勝手に決めて、守ろうとしてた。ていうか、立花も結構難しかったでしょ!?

白飛

立花
俺? 確かに難しかったよ~。俺の演じたおじいちゃんは目が見えないからさあ。
そう! 人と目を合わせられないんでしょ。どんな感じだった?

白飛

立花
目を瞑って稽古してた! みんなの位置が把握できなくて大変だった……。
あ、それなんだけど今思い出したことがあって。オレさ、立花と同じシーンに出ることがあったじゃん。

白飛

立花
うん。
オレ、最初の方お前の目が見えないの忘れててさ。

白飛

立花
あ~! 普通に花渡してきたやつね。手元にお花ないやんって思った(笑)
立花も立花で普通に「いや俺見えへんねん……」って(笑)

白飛

立花
あったあった。これ他の人の設定を把握するのも大変よな。
ね。

白飛

立花
そういえばこれって君の初主演じゃない?
そうだっけ?

白飛

立花
そうだよ。大事なことちゃうの?(笑)
オレなー、主人公とかやるのみんなに見られちゃうから恥ずかしいんだよ。

白飛

立花
あー。
ほんとはガヤとかやりたい。役者って言ってもそういう方が自由にできるから楽しい。

白飛

立花
それはわからんでもないな。意外とこういうこと思ってる役者多そうだな。
そう。それでずっと主人公だから人と違うことをしなきゃ、目立たなきゃって思ってたなー。「空気を読まない」ことも難しかった……。

白飛

立花
結構できてたと思うで。
そう? ならよかった。立花は? 他なんかないの?

白飛

立花
せやなあ……。広報的に意味のあった公演だなって気がするんですね。俺が参加するのが3回目で、ようやく「分かってきた感」がでてきてんけど、技術とかがあんまりなくて。
うん。

白飛

立花
そんで1つ上の先輩に滅茶苦茶迷惑かけた公演やってん、実は。あのー……、情報紙あるじゃん。で、締め切り3日前くらいに3分の1くらいボツ喰らってん。
え、なんで?

白飛

立花
俺の確認不足で、載せちゃいけない情報を載せてたんよ。そういうミスとかあって、リカバリーしようとしてんけど、上手くいかんくて。
うん。

白飛

立花
紙面のデザインとかもあるんやけど、それも全部結局できなくて先輩にお願いして。っていうことがあってさ。それで先輩のすごさと同時に自分の中でこの出来事が燻ぶっててん。だってこの広報物は自分の作品じゃなくなってしまったから。それはずっと抱えてるかも。
なるほどな。情報宣伝部のいいところって自分の言葉で伝えるというかさ、情報を届けるのが素敵なわけだけど、それがまっとうできなかったのは悔しいよな。

白飛

立花
そう。ものすごく悔しかった。
情報って早く・正確にとか、どの部分をどうやって魅せるかって結構大事じゃん。大変そうだよね。

白飛

立花
まあね。白飛はどうだった? スタッフワーク。
ああ、初めてちゃんと舞台を作った、気がする。今までは役者とか頑張ってきたけど初めてチーフやってさ。どうやったら役者が映えるんだろうとか、お客さんはどこを見るんだろうとか。「舞台監督の目線」がちょっと手に入ったかも。

白飛

立花
俺、鐘つき塔の造形は素敵やと思ったで。
あれは良かったね。お客さんの想像力を舞台構造に組み込むってのがあれでなんとなくわかったかも。

白飛

立花
あー。
もっかいやりたいな。ちょっと悔しさも多いし、脚本好きだしね。

白飛

立花
それはある。俺も脚本好き。
オレが定年になったら声かけるから(笑)オレ60歳くらいでカビ人間するわ(笑)

白飛

立花
俺もう完全なジジイができるやんけ……! まあその時はぜひお誘いいただければ(笑)

編集部
定年後ですか! その時はぜひわたしも誘ってくださいね(笑)本日はお二人ともありがとうございました。
次回は10/26更新。『僕のポケットは星でいっぱい』で主役を演じた水城陽と主人公の姉・スギエを演じた亀田るーぺが登場します。お楽しみに!