公演日誌

2025-04-06 21:00:00

その扉の向こうには…

お久しぶりです。新入生の方は初めましてですね。そんな新入生の皆さんのためにまずは自己紹介からいくとしましょう
改めまして照明班3回生の竜崎秀一です。今公演では照明班と振付班で参加しております。最近家の近くや大学のキャンパス内で桜が咲き始めました。皆さんがこの公演日誌を読んでいる頃には、もしかしたら満開になってるかもしれませんね。そんな桜の花びらを目にすることで春の訪れを感じております(気温に関しては冬なのか春なのかよく分からなくなるが正直なところですが)。そして春が来たという事は、はいそうです、もう3回生です。つまりは現役最後の年、あと数公演でもう引退です。いずれこうなることを分かってはいましたが、いざなってみますと1年、2年とはあっという間に経ってしまうものだと感じ、それによって気も引き締まる限りです。さて、そんな感じで3回生にはなったんですが、普段月光斜内でやっていることはほとんど変わりません。え、何をやっているかですか?そうですねえ、まあ一言で言ってしまえば今目の前にある新歓公演の本番に向けて照明や振付で試行錯誤や作業をしています。照明では機材をどこに吊るのか、振付では踊っている役者さんを見てまだ何か改善できるところが無いか探しています。ただ同時に、この時期になると自分がこの大学に入学した頃のこと、さらに言えばこの劇団に入団した頃をよく思い出します。
この大学に入学するころの自分は「何か新しいことをしたい」という気持ちが強くあり、そこに元々演劇が好きだったことも重なったことでこの劇団に入団しました。
あの頃は自分のやりたいことに向けてかなり前のめりに動いていた気がします。「頭で考えるよりも体が先に動く」といったところかもしれませんね。さあ、話を一旦今現在の月光斜内での活動に戻しましょう。さきほどは照明や振付に関連した諸々を日々やっていると申しましたが、例えば、照明班の仮仕込み(本仕込みでもやります)での大事な作業の一つに「絵作り」という作業があります。劇中の場面場面ごとの照明を実際に点けてみて、光量を調整したり、新たに照明をそこに足したり減らしたりする作業です。照明班同士で意見を出しながら、また大体の場合は演出も交えて話し合いながら微調整をしていくんですね。この時に見る照明の数は公演ごとに異なるため、多いときはかなり大変なんですけど、今回はなぜかそれが楽しく思えました。「もっと良くできないか」という様な気持ちの方が強かったと思います。やはり演劇という自分の好きなことに関連したことなので、仮に大変だとしても、それに向き合おうという気が起こるからかもしれませんね(自分の中で心の底から関心のある事であれば自然と長続きするということなのでしょうかね)。それでもって、観にいらした方から「綺麗だった」などど褒めていただけたときは安堵感、幸福感、やりがいを感じます。今回も月光斜らしい、2色以上色の使われたカラフルで、エンタメ性溢れる照明になったと思います。振付はと言いいますと、まだそれほど慣れていないので、月光斜らしさを出せたかは分からないですね。ただ、振付班全員で一生懸命作ったものですので、そちらの方も観ていただけたらと思います。これは毎公演そうではありますが、照明班、振付班に限らず座組全員で作り上げた作品ですので是非観にいらしてください。そして、新入生の方々、遅くなってしまいましたがご入学おめでとうございます。これから始まる大学生活の中では、これまでとあらゆる面で異なる環境への不慣れから、戸惑いを感じることが多いと思います。ですがこの際、自分の中で興味関心のあることにどんどん挑戦してみてください。思いっきり飛び込んでみてください。もちろんこれは新入生でない方々も同じです。この春が、はたまた今年が新入生やそれ以外の方々にとって、何か「良い変化」の兆しが現れる季節ないしは年となることを心からお祈りします。そんな中で、もし弊劇団で創り上げるエンタメ性溢れる演劇に少しでも興味がありましたら、ぜひ月光斜に飛び込んでみてください。待ってます。最後に、過去公演での照明を一つご紹介して、自分の好きなセリフの一節で締めようと思います。「さあ、冒険をしよう。」(西田大輔作『Re:ALICE』より) 

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