公演日誌
フィンセント・ファン・ゴッホだよく来た!
おはようございます。音響効果班3回生。今公演ではフッさん役をさせていただきます。フィンセント・ファン・ゴッホの「フッ」ですね。
公演日誌を書くのは去年の新歓以来1年ぶりで何を書けばいいのか分かりません。とりあえず、役者に関して書きましょうか。
役者にはよく、自分の役を好きになりなさいと言われます。自分自身が舞台上ではその人間にならなければならないので、確かにその通りだと言えます。ただ、たまに役を好きになろうとするあまり役の人間性を曲解してしまうことがあります。その役の自分が好きな部分にしか目を向けないとも言えるかもしれません。でも、やっぱり人間良いところばかりじゃありません。嫌な部分も勿論あります。むしろ、その人間の深い部分に迫れば迫るほど嫌な部分の方が多いと思います。
さて、良いところと悪いところか見えてきたところで、自分がそれを演じなければならないわけです。役と役者が近づいてくるとはよく言いますが、本当にその通りです。役の嫌なところが自分自身と重なってくるところが多々出てきます。また、反対に自分と違うからこそ自分自身が全然至らない様に感じることもあります。結論、自己嫌悪になるわけです。
ここまで聞くとなんで役者なんてしてるんだと思われるかもしれないのですが、やっぱり楽しいんです。少し役に近づいてると感じた時、お客さんの反応を肌で感じた時、カーテンコールで拍手をいただいた時、アンケートで名前が挙げられた時、楽しいと感じる瞬間は様々ですが、どうしようもなくクセになってしまうんです。散々キツい思いをした後だからこそ、余計にその楽しさが何倍にも膨れ上がるんです。一種麻薬みたいなものだと思います。
入団を迷われている皆様、1度体験してみてください。絶対損はしません。人生の中で、きっと何かしら心に残り続ける体験になるはずです。
新歓ですので自部署の紹介もした方が良いんですかね。まあ、朱屋凛音が仕事内容については説明してくれてますので、一言だけ。
役者したいなら音に来なさい。
音響効果の仕事は、場面をみる力というものが身につけられます。そして何より、音はどの部署よりも役者を助けることができる部署です。演じている時唯一感じ取れるのは音だからです。舞台や照明も勿論大切ですが、役者が舞台上から見ることは出来ません。でも、音は聞けます。だからこそ、役者したいなら音に来なさい。とだけ言っておきます。
これが世間に出る頃には公演も2日目。少しでも多くの方に観て頂きたい。心からの思いです。ぜひ劇場で、もしくは生配信にてお会いしましょう。
小学生返りしている僕と疾風舞★IVとTomです。妖怪ウォッチって楽しいよね