公演日誌
はじめまして
はじめまして。ひよっこ一回生、葵ユイカと申します。
照明班と振付班に所属していて、今公演ではアンサンブル3役を務めています。
よく関西人っぽくないと言われますが、出身は大阪です。どうぞよろしくお願いします。
57期のメンバーは大学に入って初めて演劇を始めたという人が多いのですが、私は小学6年生の時に、所属していた合唱団が毎年発表するミュージカルで初めて役をもらったことで演劇人生が始まりました。「白雪姫」の小人の役で、大した量もないのに自分のセリフに誇らしげにマーカーを引いたことを思い出します…。その時に演じることの楽しさに目覚めて中学から部活で演劇を始めたというわけです。でも自分たちの演劇が人から評価される経験を積むたびに芝居をする自分を見る人の目を気にするようになって、「うまく演じないと」という考えで自分を縛った結果、気づいた時には自分の演技が空っぽになっていました。場数はたくさん踏んだのにお腹いっぱいにもまだ味わいたいという気持ちにもなれていなくて、正直サークル探しの時には演劇に対して「まだやるん?」という気持ちでした。
その気持ちが覆されたのは、月光斜の新歓公演を観た瞬間です。
歌と自由をテーマにした演劇、6人の役者さんが何役も演じている姿、そして新歓の演出だったびっがぁさんがパンフレットに綴ってくださった「お芝居は本当に自由です。一緒に遊びましょう」というメッセージがすごく心に残りました。もう一つ、舞台を彩る綺麗な照明に感激したことも相まって演劇って本当に自由な総合芸術だということ、お芝居は楽しんでなんぼということに改めて気づき、新しい気持ちでもう一度演劇の世界に踏み出す決意ができました。「歌は自由を目指す」で月光斜と出会えたことに大感謝。入団はギリギリまで迷っていたけれど、「えいやあっ!」って気持ちで入団フォームを送りました。確か締切前日の深夜に(笑)。何をするにも自分から動かなアカンという大学生活において、初めて自分から起こしたactionでした。
こうして月光斜での日々が始まり、今公演では新歓に出演していた相葉さん、Tomさんとの共演が叶い、新歓で照明スタッフだった方は今や尊敬する自部署の先輩です。授業とご飯と睡眠以外全て演劇に費やす毎日が楽しくてときめいています。やっぱり演劇楽しいぃぃい!!
この日誌を書きながら思いましたが、やっぱり私は演劇に、舞台に魅せられた人間でした。
このことに気づけた今、私にできることはただ自由に舞台を楽しむこと、そして、舞台を楽しむための努力を惜しまないことです。空っぽだった自分の演技にたくさんの想いを詰め込んで、多くの人に届けられるように日々精進し続けようと思います。まずは全力で楽しみます!
―どんなことにも感謝しなさいー テサロニケの信徒への手紙 5章18節
月光斜と巡り合うまでの全ての軌跡に感謝して。
P.S. 写真は5月に天橋立に行った時のものです。
いつか月光斜メンバーで旅行してみたい!