公演日誌

2025-10-14 12:00:00

さよならぼくたちのげっこうしゃ

おはようございます。ハロー。ボンソワール。
衣装班54期衣装小道具班の田総朔月です。カムサハムニダ。

卒業公演の準備もいよいよ大詰め、もうすぐ小屋入りという時期です。
だいぶん肌寒く、それらしい気候になってまいりました。

早いもので、私たち54期は今公演をもちまして卒団するようです。驚き桃の木山椒の木。これには為五郎もアッと驚くどころの騒ぎではない。大変由々しき事態です。

大学生活の大半を費やして、人に恵まれ機会に恵まれ、沢山の成功と挫折を経験したこの3年半。
気付けば全ての公演に参加し、役者を9回もさせていただき、月光斜でできたご縁により幾度か外部で演劇をすることもできました。本当に、有難いことです。

私たちが入団したとき月光斜にはでっけー背中の51期の先輩方がいらっしゃったはずなのに、気付けば今や57期の後輩たちが随所で辣腕をぶんぶんと振るいまくっています。まさに月光矢の如し。

新陳代謝によって良くも悪くもめまぐるしく変化していくのが学生劇団の魅力ではありますが、いざ卒団する身になってみると、一丁前に「なにか遺せるものを」などと考えてしまいます。

返報性の原理というものでしょうか。これだけのものをもらったのだから私も何か月光斜に還元したい、とここ1年ほどずっと考えているのですが、私にできることなどたかが知れているもので、全て返しきってなんならさらに多くのものを与えて立つ鳥跡を濁さずリノベーション、なんてことはできず、むしろ最後まで迷惑をかけ後輩にまで助けてもらう始末。でっけえ背中を見せて後輩たちに別れを惜しまれながら卒団という夢は画餅に帰すことになりそうです。

そんなお節介いらねえよ!と言わんばかりに立派に成長した後輩たちの姿はとても誇らしく、嬉しさとともに少しの寂しさも感じます。
これからはただの観客として、後輩たちが紡ぐ月光斜の舞台を観られることが楽しみで仕方がありません。

恥の多い月光斜人生を送って来た私ですが、歳月不待、これが最後の公演です。
出涸らしになりながら、無様にも役者としてまだ舞台に獅噛みついています。
多くのものを教え与え導いてくれた先輩、支えてくれた同期、こんな私を慕ってくれる後輩、舞台を観に来てくださった全てのお客様に感謝の気持ちを伝えられるよう、最後の最後まで精一杯高めてまいります。
ぜひ、54期の卒業公演『パンドラの鐘』を観に来てください。

長々と失礼いたしました。
それでは、再見。

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