公演日誌

2025-12-06 12:00:00

全ての出会いに感謝

はじめまして。3回生つまり55期のまい鈴音すずね紅葉くれはと申します。今回初めて月光斜の公演に関わらせていただくのですが、実は引退公演というちょっと不思議な存在です。せっかく公演日誌という機会をいただいたことなので、団員紹介に添えている言葉「演劇に、月光斜に、仲間に出会ったのもなにかの縁。全ての出会いに感謝。」について語ろうと思います。これを紐解く重要なことわざのひとつが「袖振り合うも他生の縁」という言葉です。私が月光斜を見た最初の公演『袖に余る想い』と字面が似ているのは奇遇かもしれませんが、偶然の出会いも前世からの因縁によるものであるという仏教的な考え方です。私はこの意味の解釈の方法では「因縁」という単語が使われている手前、なにか腐れ縁みたいな感覚に捉えられてしまう方もおられると思います。私はそうは思いません。この地球上には82億人もの人が存在し、日本だけでも1億人以上が暮らしています。その中でも人生で出会える人の数は一体何人でしょう。たとえ出会えていたとしてもすれ違っただけであったりなど一言も会話していない人が大半ではなかろうか。人間が他の人間の顔を覚えるのは5000人程度という説があります。そんな天文学的な確率の縁を大切にし、感謝をしたいというのが第一にあります。加えて人と出会うということは私の人生にとってなにか良い影響を与えてくれる運命だと思うということです。私の人生で演劇に出会ったということ自体が実は奇跡で、奇跡的に演劇に出会ったからこそ、月光斜に出会い、座組の皆に会うことができました。この次の奇跡は本番当日、お客様と出会うことです。全ての出会いに感謝を込め、全身全霊で取り組ませていただきます。是非会場でお会いいたしましょう。

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