公演日誌
原体験
どうも!一回生、宣伝美術部・映像班所属の春嶽です。
今公演では夏公演に引き続き、演出補助をさせていただいております。気づけば参加も3公演目、時の流れの早さに恐れ慄く日々です。ちょっとずつ培ってきたものを毎秒100%で出せるよう頑張りつつ、またたまには立ち止まり休んで…と、のびのびさせていただいております。
さて、今回は少し身の上話をば。私の演劇活動の原点について話したいと思います。こういう話は卒団や引退が近づいてからするものでは?それでもやってしまいますよ、それ以外書く話題が見つからないので。
私は実は高校の頃から演劇部に所属させていただいているのですが、とはいえそれまで演劇に特段触れる日常を送ってきたかと言われれば、全くそうではないのです。むしろ逆です。小学生、中学生の頃の私の頭の中には「演劇」の文字なんてえの字も無く、劇団四季や宝塚も名前だけ知っている、という程度でした。
そんな私が演劇に興味を持ったのは、地元の小さな劇団の公演を観に市民センターに行ったことがきっかけでした。なにやら、双子の友人が役者として出るらしい。最初はそうしたちょっとした興味でした。市民センターの小さな舞台に、客席にはずらりと並べられたパイプ椅子。しかし開演のブザーが鳴り上演が始まると、舞台上はみるみるうちにとある一家のお茶の間に変わりました。テンポのいいお芝居、限られたスペースでも存分に使われる舞台構造、そして何より、その世界の中で普段とは違う役として立ち回る友人の姿に、強い憧れを抱いたことを今でも覚えています。私もいつか演劇をやってみたい。その時に芽生えた漠然とした思いが、高校での演劇部入部を後押ししたのだと思います。
と、私のお話はこの辺にいたしまして。
今公演『ラ・ベル』は、55期生の先輩方の引退公演でもあります。
私の中で原体験であるあの舞台のように、誰かの原体験になれる舞台を作りたい。そんな思いで、毎公演全力で準備を重ねています。
かつての私がそうであったように、些細なきっかけで構いません。友人が出るから。友人が見に行くから。チラシを見たから。はたまた、学生会館の前を通りかかったから。
これを読んだあなたもぜひ、足を運んでみていただけると幸いです。
寒いですし、インフルエンザも流行っていますから、暖かくしてお越しくださいね。
劇団員一同、リーフ村でお待ちしております。
