公演日誌

2025-12-29 12:00:00

演出後記

皆さん、お久しぶりです。公演日誌に私が登場するのは一年ぶりと言ったところでしょうか。

2025年度新歓公演の演出をしました、びっがぁです。

たくさんの方にご来場いただき、皆さんと時間を共有できたことを大変嬉しく思います。

 

少しばかし、自分の話をさせてください。

私、演劇をそれなりに続けてきた人間です。今年で8年目になります。関わってきた公演も25作品以上、演出は今回で6回目です。

数だけは立派に増えてきています。

ですが、まだまだあんよもできません。今公演も、団員に支えられて支えられて、おんぶにだっこでなんとか完走できました。

本当に、仲間たちには感謝しかありません。

ご覧になったお客様にも、大変お世話になりました、演劇は、見てくれる相手がいないと成立しません。

楽しんでいただけましたか?皆様の心のなかに『歌は自由を目指す』の一瞬でも残っていれば、これほど嬉しいことはありません。

ご来場いただきありがとうございました。

 

突然ですが皆さん、「自由」と聞いて、何を思い浮かべますか?

日々の生活に「自由」を感じることは早々ないと思います。むしろ、縛られている、不便だ、鬱屈している…そんな気持ちのほうが強いのではないでしょうか。

他者と関わる場所に行けば、当然制約がついてきます。本当の意味での「自由」を謳歌できる人なんて一握りでしょう。

でも、少しでも、新しい世界に踏み込んでみたり、挑戦をしてみたときの景色はとっても明るいです。世界はこんなにも広かったのか!そんな気持ちになります。自由は、待っていれば手に入るものではなく、自分で掴みに行くものなのです。

どんなものでも構いません。「自由」を探してみてください。自分の好きを見つけてください。好きと自由は紙一重です。好きの先に、自由は待っているんです。

 

私にとっては、演劇が好きで、演劇が自由でした。

舞台の上では、何者にでもなれました。どこへでもいけました。何をしても、誰とでも話せました。かけがえのない仲間にも会えました。人生の中で、大切な思い出がどんどん増えました。

私の人生を、より豊かにしてくれました。

演劇は、何も難しいことはありません。

ただ、私達は遊んでいるだけなんです。

遊んで遊んで、お客さんに自分たちの生きた証を、魂の輝きを届けたいんです。

 

演劇は、この世で最も非効率的な表現媒体だと思っています。

お客さんに直接劇場に来てもらって、長い時間座らせて、目で見て、音で聞いて、何かを受け取っていただく。もしかしたら、何も伝えられないかもしれない。

そんな不安の中で、私達は足掻き続けます。

私達の存在を、遊び場を、いのちの輝きをお届けしたいと思っているから。

もし、少しでも演劇に興味があるという方がいらっしゃったら、ぜひ挑戦してみてください。

私は月光斜の人間ですので、他の劇団をおすすめするようなことはあまりできませんが、どんな形でも構いません。ぜひ、表現の世界に足を踏み入れてください。

演劇は、英語にすると“Play”になります。“Play”には、“遊ぶ”という意味が込められています。

演劇は遊ぶことなんです。私たちと一緒に、舞台の上で、遊びませんか?

また、お会いできることを楽しみにしています。

それでは。

 

びっがぁ

 

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