公演日誌
'22新歓公演『Night Brusher』公演後記 -演出・710-
お疲れ様です。710です。
初めての公演日誌、何を書けばいいのやら。
私の2つ前の人はインパクト強いし、1つ前の人はめちゃいいこと書いてるし。わしゃ、何を書けばええんじゃ。
とりあえず、舞台が終わった後の演出の気持ちでも綴っとくか〜と思ったんですが、今の自分の気持ちはよく分からんのです。
自分が創った作品が終わりを迎えた。まだまだ不完全なところもあったが、それでもいい作品だった。最後には全員が何かを目指して走っていた。
それら全てが終わった時、演出は何を思うのか。
歴代の演出は何を感じたのか。
前回公演では、カーテンコールで演出がボロ泣きしてた。私もそうなるのだろうかと思ったが、案外そうでもなくて。
あ、でも、そういえば同期にハグされた時に泣いたわ。案外泣いてました。てへ。
舞台が終わった直後は、達成感やら安心感やらが強かったんですが、舞台をバラしてる今は、なんだか虚無です。
もう二度と同じ公演はできない。水無瀬融がリッタをやることも、黒河穂垂がルネスをやることも、あの箔押しビラを作ることも、あのカッコイイ舞台構造にすることも。もう二度とない。
同じことするなんて、そんな面白くないこと私が許さない。この公演は、私がやった。私じゃないとできない。誰にも真似はさせない。ありきたりなんて言わせない。
なんだか、よく分からん文章になりました。ちょっと強欲すぎですかね。
演劇って儚いなと思うんです。1時間ちょっとの作品を、2ヶ月かけて創る。バラシはたったの2日間。そう。
「永遠などない。この世に永遠などないんだ。」
何事もいつかは終わる。
「どんな美しい作品でも、不朽の名作なんてものはない。公演はいつか終わる。でも、その舞台を見たときの感動や思い出は、心の中にあり続ける。
みんなが覚えていてくれるなら...。」
......なんてねッッッッッッ!!!!!
どうにも、こういうしんみりとした雰囲気は好きだけど苦手なもので。「ぶち壊したくなっちゃったの。」テヘッ
劇中のセリフで色々書きましたが、今回の『Night Brusher』も同じ儚さというか、ものを創るときの想いは一緒なのかな。なんて。そんなふうに思うわけです。
つらつら書きましたが、結局今公演も楽しかったなと。
そしてそれをお客様にお届けできていたのなら幸いです。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!また夏にお会いできるのを楽しみにしております。
演出/710