公演日誌
思い出
初めまして、お久しぶりです。
舞台班3回生の如月雪ノです。公演日誌自体は『フランスダースの負け犬』以来の3回目です。
早い事に3回生の末期になり刻一刻と引退が近づいております。僕は立命館に入学とほぼ同時に月光斜に入団し、それからというもの時間の殆どをこの団体に費やしてしまいました。それ故、ここに居なかった自分が想像出来ないくらいには色々な経験も刺激も縁も得て、未だに『引退』という事実に実感が湧きません。
冬公演と言えば未だに思い出に残っている事があって、2年前の『さくら』にて初めて三上役として舞台に立ちました。その時、楽ステのカーテンコールにて当時の演出だった3回生の先輩が後まで語り継がれるほどの号泣をしていて、それを見ていた自分も強い感情に揺さぶられたのを覚えています。
ちなみに僕の代はというと、サッパリしている人達が多いので、あの時みたいなハートフルな感じにはなら無さそう。みんな終わったと同時に次の事に向けて動き出しそうな、そんな感じがします。
役者としての思い出は『さくら』になりますが、月光斜を通しての思い出となれば、『酔生夢死』になります。長くなるので割愛しますが、あの作品は自分にとって因縁でもあり悲願でもある様な作品です。一時は、あの作品をどの様にして形にするかを常に思い描いてた時期もあり、目標でもありました。当初思い描いていた形とは少し違うけど、自分の伝えたかった物語を多くの人に届けられたと確信しています。
あの時一緒に公演を駆け抜けた団員、観に来てくれたお客様、応援してくれた人達に、ありがとう
そんなこんなで、 月光斜としての活動は一旦区切りを迎えます。特別演劇に思い入れがあって入団した訳ではありませんが、ここまでやって来た事には大きな価値があったと思います。
今はただ全ての人に感謝を
そして『ドッペルクラウンとおもちゃ箱』も皆様の一つの思い出になれば幸いです。