公演日誌

2024-09-26 12:00:00

可惜夜から醒めるその日まで

月光斜を愛する皆様、こんばんは。公演日誌4回目にして初の先頭を務める星藍です。
ここ最近は日中汗を掻いたりジメッとしたりする一方で夜風が涼しく感じ始めるようになりましたね。長い夏から短い秋へと移り変わるこの時期だからこそ体調を崩しやすいので、なにとぞ寒暖差に気を付けてご自愛してください。
さて、今回の公演日誌は今公演で卒団する四回生全員が担当します。つまり私も今公演限りで月光斜を卒団致します。22年度夏公演『グレートマイファミリー!』から参加して2年と少し、本当にあっという間で正直来年が本当の卒業公演ではないかと思いました。そんな月光斜で過ごしていた間は、私にとって可惜夜(あたらよ)のような感覚になっていました。最後の公演日誌は月光斜での2年強の総括、そして私に関わってくださったすべての方々への感謝の意を綴らせていただきます。ご存じの通り(?)私は演劇経験が皆無の状態で劇団月光斜に入団しました。上側・下側や客電など基礎知識を全く知らないだけならまだしも、演劇にとって核と言っても過言ではない周りとのコミュニケーションを十分に取れているかも分からない状態だったので、入ったばかりの頃は楽しさよりも不安や焦燥感が上回っていました。幼いころから微かに抱いていた劇団への憧憬だけで特にそれっぽい練習などをしないまま演劇を始めた自分を後悔し、苛立ちを隠すように周りの仲間たちに不遜な態度をとったこともありました。ほんと最低。そんな私を皆は受け入れ、親身になって支えてくれました。自分が抱えていた悩みを聞き、たくさんのアドバイスと応援をしてくれたおかげで今の自分はあの時より少し大人になり、朗らかになれたのかなと思います。
そしてここで成長できたからこそ公演を重ねるうちに『月光斜のために』という気持ちで自分のできることを極限までやり切ろうと思えるようになり、楽ステが終わるたびに「自分もこの劇団の一員なんだな」と実感するようになりました。特に音響オペレーターを務めている時は責任感もより強くなり、より充実した時間を過ごせました。
あっ!!!そういえば皆様は月光斜の最新情報である今公演の全体紹介を見ましたでしょうか!?今回私は4回目にして最後の音響オペレーターをやるのですよ!!(書いていない)しかもあの堀丸奏とバディを組んでですよ!!(書いていない)
まだ予約をしていない人でこの日誌を見た方は今すぐに以下のリンクから予約しましょう!さあ、さあ!!!!
https://ticket.corich.jp/apply/340292/すみませんでした、気を取り直して話を戻しましょう~
心境が変わるにつれて私にとって周りの仲間たちの存在感は日に日に大きくなっていきました。なんといっても自部署である音響効果班。『NightBrusher』で憧れ、皆から愛された堀丸奏、一番長く公私を共にし、役者としても魅力的だったRYO、至らぬところの多かった私を堅実な音運びで支えてくれたあかや、これからの音効班を担う個性豊かなきゅらた☆と香村。一時期音効班に所属していたさくら愛実も含めて私の周りには頼りがいのある最高にクールな仲間たちがいました。
そして常に自分のお手本として輝いていた先輩方、同回生だけど自分より早く始め、私の憧れだった53期、後輩ではあるが一緒にスタートラインを切って自分に対してフランクに接してくれた同期たち、そして期待値しかない可愛い後輩たち...。私はこの2年強でこれほど多くの人に恵まれた幸せ者なのだなと、振り返ってみて改めて感じました。こんな日誌を書いている間にも時間が流れ、段々と「あぁ、自分は月光斜を卒団するのだな」と自覚するようになりました。このまま時間が止まって大好きな仲間たちといつまでも最高の演劇を創っていきたいと思いつつも最後の音オペを全うするために粛々と準備を進めている私がいます。今自分にできることは、心の拠り所である月光斜のために最後まで尽力し、史上最高の音響効果の表現を実現させることである。そう思いながら真剣にかつ楽しく自分の仕事を果たしています。そして私に関わってくださったすべての方々へ、
今まで星藍を支えてくださってありがとうございました。たくさんの貴重な経験と何にも代え難い思い出をありがとうございました。IMG_2647.jpg

最後に可惜夜の意味を書き残して私の日誌は終わります
『明けてしまうのが惜しい夜』

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