公演日誌
結びに変えて
まずは、この公演日誌を開いてくださりありがとうございます。
そして、開いてくださった方々、初めまして、もしくはご無沙汰しております。劇団月光斜4回生の竜崎秀一です。
これまでの公演では、主に照明班、振付班、殺陣班で活動してきました。今公演では、殺陣班として活動しております。
何かといって暑かった夏が終わり、気が付けばもう暦の上では秋になりましたが、今これを読んで下さっている皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今まさにこの公演日誌を書いている私個人としましては、夏の暑さを一日中感じていたかと思えば、秋を感じさせる涼しさも、どこか感じるようになって参りました。季節の移り変わる速さを只々感じております。
さて、そんなこんなで時は流れ、遂に私も4回生として、つまり卒業生としてこの劇団での最後の公演日誌を執筆する時期となりました。「最後の公演日誌」と言っても、何を書いたら良いのか正直分からないので、これまでの自分語りをしようと思います。少々長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。
先ず、私が月光斜に入団した理由ですが、元々舞台が好きだったというのがやはり大きな理由です。大学生になった頃、「これを機に何か新しい事をしたい」と思い、これを基に大学内のサークルを探していたのですが、やはり舞台が好きであることから「演劇に関わってみたい」と思いが自分の中で強くあり、その結果「演劇のサークルに入ろう」と思うようになりました。そして、自分の好きなジャンルと近い舞台を作っている劇団である月光斜の門をたたくに至りました。これが、私がこの劇団に入団するに至った経緯です。
こうして、月光斜に入団した私ですが、最初に関わることになったのが舞台照明でした。それまでは舞台照明について考えたこと、着目したことなど全く無かったので、中々そのノウハウが分からず、ずっと「分からない」という感情を持ちつつ、時には先輩方の背中を見つめつつ、何とか食らいつくという日々を過ごしていたように思います。
「何とか食らいつく」、入団したての私を一言で表すとしたら、この表現が最も適しているのかもしれません。
そんな入団したての時期を過ごした私も、年が経ち、学年も上がると同時に、それまでのことに加えて、劇中の照明の操作、機材の選択、吊り位置の決定といった、より責任のある役割を担うようになっていきました。新たに振付班や殺陣班でも本格的に活動を始めたのもこの時期です。
これらに加えて、この頃は他劇団でも活動を始めてもおり、普段月光斜では目にしないタイプの演劇や照明機材を色々と目にする時期でもあり、「新しい何か」をどんどん自分の中に吸収していく時期でもありました。
正直なところ、「大変」さも増していきましたが、同時に「楽しい」もあったように思います。一昨年に卒団した先輩のお言葉を拝借するのなら、「沼にはまった」時期だったのかもしれません。
ここから更に学年が上がり、現役最高学年を迎えて引退し、今に至ります。この時期はというと、月光斜内外に関連して色々と動いていたように思います。
ただ、これ以上具体的に話すと長くなり、終りが見えなくなりそうなので、この辺りで締めたいと思います。
この劇団に入団してから3年半程が経ち、これまでを少し振り返ってみましたが、まず率直に感じるのは、「時間の進む速さはその年数よりも短く、あっという間である」、ということです。自分で言うのもなんですが、何ともありきたりですね。
ですが同時に、とても濃い3年半であったようにも思います。演劇のことは勿論のこと、それ以外のことについても、月光斜に入らなければ経験しなかったであろうことは上げればきりが有りません。
この3年半の中で、それまでの「観る側」だけでなく「やる側」「見せる側」として、大学生として過ごす時間の半分程を演劇に費やしてきたことで、「演劇」に対する見方、向き合い方が変わったことは勿論ですが、「竜崎秀一」という「一人の人間」としても、様々な面でまた一つ成長できたのではないかと思います。
今この公演日誌を書いている私、そしてそんな私を含めた55期生は、この公演を以て劇団月光斜を卒団します。次のステージへと進んでいく姿を、温かく見守っていただけますと幸いです。
これまで御観劇下さった方々、数々の応援、御協力をしてくださった全ての皆様、今まで本当にありがとうございました。
