公演日誌
原点回帰
皆さまお久しぶりです。
照明班/振付班2回生の竜崎秀一です。今公演では、演出補助としても参加しております。
今回の冬公演も徐々に本番に近づいてきており、これが投稿される頃には本番初日を迎えていることでしょう。
そしてこの公演をもって、先輩方ももうじき引退されます。活動中はこれが3回生の引退公演であることを忘れてしまうほど物事が面ぐるしく動いていきますが、これまでに投稿された公演日誌を拝読してみますと、各々の月光斜に対する思いが記されており、自分としては「もうじき先輩はいなくなってしまうのだな」といったこと感じさせられます。
さて、今回は、若干早いですが今公演を少し振り返ってみようと思います。
自分にとって今公演はというと、これまでとは異なった視点から一つの舞台を見つめることになった公演のように思います。例えば、演出補助に関して言うと、活動中は基本稽古場にいることがほとんどで、そこでの日々の稽古を通して、役者の方々が普段稽古場でどのように役と向き合っているのか、演出はどのような視点からどのようなやり方で指導をしているのかなどを学んでいたように思います。これまで参加した公演では、稽古場に長時間いたことがほとんどなかったため、正直なところなかなか体が慣れず、何とか食らいついているような日もあったと思います。なんなら今現在に至っても完全に慣れた訳ではありません。
しかし、そんな中での活動を通して、今までの活動の中ではあまり見えてこなかった演劇の「別の一面」を見ることが出来たように思います。
また、同時にこれは昨年初めて参加した夏公演の頃に感じていたことに似ているように思います。思い返せば、昨年の夏公演のころの自分は、まったく新しい環境の中で、どのような形で舞台づくりに貢献できるのかひたすら模索し、同時にあがいていたように感じます。そう考えると、今回の冬公演は、「舞台をつくる側の人間」としての原点に一度立ち戻った公演と言えるのかもしれません。
そして、その夏公演の頃から、ずっとお世話になってきた先輩方もこの公演を最後に引退され、今度は自分たちが最高学年となります。こう考えると、正直なところ寂しさや不安を感じてしまいます。ですが、これはいづれは必ず訪れることであり、一つの公演においては、そのようなことは考えていられないほど次から次へと物事は動いていきます。その為、今は、この公演が少しでも良くなるよう、目の前のことにひたすら食らいつき、走り抜けようと思います。
それでは、また機会がございましたら、別の公演日誌でお会いしましょう。
星占いで救われた気持ちになるとは思わなかった
ページを開いてくださりありがとうございます🐨
3回生の遥太です。
毎回書くのお久しぶりになっちゃいますね。
個人的にこの日誌のタイトルを各公演ごとの"モチーフ"と紐づけてつけているのがこだわりでして。
2023年度新入生歓迎公演『フランダースの負け犬』は"犬"、2024年度新入生歓迎公演『ポストグラフ』は"ひまわり"からそれぞれタイトルをつけています☝️
ぜひ見返していただけたら嬉しいです🙌
そして今回は "星" ですね。
タイトル通り、なんかいい感じのこと書いてあったら日誌のタイトルに活かせるのではと思い、とある星占いのサイトを見てみたんです。
年末ということもあって、もう次の年の上半期についての占いが掲載されていました。
《ここ数年周りを引っ張っていくことが続いている》
《責任重大で、感情を抑えて過ごしてきたはず》
自分が予想していた以上に核心をついた言葉が並んでいて驚きました。
あまり対外的に公表はしていないのですが、僕は今年度座長を務めさせていただいておりました。
総勢30名弱いる団員達にとって、どんな存在であればよいのか。
常に悩み続けた1年でした。
今も明確な答えは出ていません。
前回の日誌で決意を述べてみたけれど、
結局自信も実力も大きくは変わらなかった。
ですが、
前回公演で笑顔をのこして去っていった先輩方や、すくすくと成長していく後輩たちの姿を見ていると、この環境を守ることができていたのかなと。
コロナ禍でも絶やさずに繋いできてくださった劇団月光斜の熱い熱量を届け続けられたことは、ほんの少しだけれど自分を褒めてあげられる要素と考えて良いのかなと、任期満了を目前にして思っています。
お疲れ様、遥太。
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ここからは月光斜人生を少し振り返ってみようかなと思います👀✨
計11公演。
スタッフ→役者→スタッフ→役者→スタッフ→役者→スタッフ→役者→スタッフ→役者→スタッフ
自身の参加形態を並べてみました。
見事な反復横跳び 🐰
なかなかこんな経験をしている人は居ないのではないでしょうか。
そして外部公演にも1度出演し、何物にも代えがたい経験を積ませていただきました。
ひとつのものを皆で作りあげる。
表現の世界はひとりよがりでは成り立ちません。
共に協力しあう仲間と観てくださるお客様が存在して初めて成立します。
スタッフと役者を半々で経験してきた自分だからこそ感じられた両方の良さ。
舞台で他の役者と呼吸を合わせる瞬間。
お客様に反応をいただけた時の喜び。
アンケートで照明や振付を褒めていただけた時の嬉しさ。
どれも宝物です。
そんな素敵な時間と巡り会えたこの劇団と、1度お別れをします。
公演期間をとても長く何度も繰り返してきたものですから、しばらくないことに現実味を感じられません。
この公演を終えた時にどんな感情になるのでしょうか。
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僕の日誌恒例の曲紹介
🎵サヨナラの意味/乃木坂46
送り出す側だとサヨナラに強くはなれないなと去っていった先輩方を思い返す度に感じます。
今回は去る側。
輝かしい未来ある後輩たちを
皆さまよろしくお願いいたします。
そして僕は
"僕らしく"歩いていきたいと思います。
それでは、また。
日誌は一週間前には書き始めるべき
柊堂哉です。どうもお久しぶりでございます。いつ以来でしょうか、私の番が回って来ましたね公演日誌。それも引退公演のものですから感慨も一入です。私が入団してからもう2年と半年ほどが経っているようです。早いなぁと。思うわけです。時の流れ、本当に残酷。
入団してから、公演を打って、先輩が卒業されて、また公演を打って、またまた公演を打って、後輩が入ってきてくれてまたまたまぁた公演を打ってということが何度か繰り返されておりましたがいよいよそれも終わりだそうです。次は私たちが見送られるそうで。感慨深いです。
ここまで書いてやっぱり自分が何を書きたいかわかってないことに気がつきました。どうしよう。提出まで残り時間わずかでして。計画性がないんですね、私。月光斜でも何度も嗜められました。
なので書きたいことをパッと書いて終わります。本当はだらだらと書きたかったのですがこういうのは勢いでいかねばいつまでも書いていたくなりますから。
この劇団に入ってよかったです。無知な私でしたから、何度も凹んで挫折して辞めたくなりもしましたがまわりの熱に感化され尻に火がつき続けられました。たくさんの人にぶっ叩いてもらえたおかげで私は今ここにいます。この団体の熱があったから私は何度も熱くなれました。
関わってくださった方、見てくださった方、本当にありがとうございました。
書くべきことは書いたので、
それではさよならまた会う日まで。
私が演出しました2024年度新歓公演「ポストグラフ」にて。集合写真です。
「1年半」
音響効果班、振付班のあかやです。
初めて公演日誌を書いた夏公演から早くも1年半が経ちました。去年の夏が昨日みたいにも感じられるし、遠い昔のようでもあります。入団から7公演連続で参加するなんて当時は思っていなかったので、なんだか不思議な気持ちです。
私は2回生で入団をしたのですが、元々演劇というよりは音響機材を触りたいと思ってサークルを探していました。機材触れそうな場所は他にもあるけど、演技を人生で一度やってみたいとずっと思っていたこと、一年月光斜の舞台を見ていて私も関わりたいという気持ちが大きくなったことから飛び込んだのが月光斜でした。
ありがたいことに音響効果班に配属され、去年の夏公演で役をいただき、また7公演中4公演で何かしらの音響オペレーターをさせていただきました。
それもあって当初の希望は結構満たされ、概ね心置きなく引退できると思いきや今度は他の音響効果の仕事や振付についてももっといろんなことできるようになりたいなー、と欲が出ていて困っています。演技も全然向いてないけど、やりたい気持ちは無くならないし楽しいんですよね。
私は自己表現が苦手なので、月光斜の活動では今までの人生で避けていた苦手なこともあったりして、うまくいかず悔しい思いをしたことも多かったです。でもその分少しだけ強く成長できたし、それまでとは違う自分に近づけたのかなと思います。いろんな方と活動しているうちに、前向きになりたいと思えました。内に篭りがちで素直でない私と一緒にいてくれた先輩方や同期、後輩達、すべての方に感謝しています。
話は変わるのですが、私は開演時間になって公演が始まる瞬間が好きです。
開演時間になるとそれまで流れていた曲から開演への切り替わりとなる曲が流れます。照明が落ちるのに合わせて少しずつその音を上げていく時、後方から見える舞台がとても綺麗なんです。その後完全に暗転した中音が響いて一瞬静かになって、これから公演が始まるという緊張感、空気もとても好きでした。
音響オペレーターをやっていた時はガチガチに緊張して集中する瞬間でもあるのですが、私はこの公演のために頑張っていたんだな、やっぱり舞台が好きだなと改めて感じていました。
最近、自分にとって月光斜ってなんだったのだろうと考えることがあります。
まだ考えているところでこれがその答えではないけれど、月光斜は日常と地続きの非日常で、私にとってきらきらした綺麗な宝石箱みたいだったなと感じます。
朝は眠くて、授業はわからなくて、荷物が重くて、通学の坂はしんどくて、そんなぼんやりした毎日の繰り返しから、それ自体は変わらなくてもそこに豊かな、生きていると感じられる時間を与えてくれました。
過ぎ去ってしまった時間は戻らないけれど、温かい思い出だけを大切に抱えていたいと思うそんな場所でした。みんな元気で幸せでいてほしいです。
まだ公演は続いているのであと少しの間、振り返った時後悔のないよう自分にできることをやっていきたいです。
いちスタッフの身ではありますが、冬公演が見に来てくださる方々にとっても、少しでも楽しくて、1日を豊かにするような、そんな時間であったらいいな、そんな記憶になったらいいなと思っています。
月光斜生活を振り返って
ただいまです🌟
情報宣伝部/殺陣班、3回生(54期生)の夏川きうです。本当に久しぶりの公演日誌です。
今回は、これまでの月光斜生活をちょっとだけ振り返ろうかなと思います ☺️
今公演で引退ということで、気がつけばもう入団してから3年弱経ちました。時の流れって本当に早いですね。それだけ充実した日々を過ごせたのかな…なんて思います。 💭
それでは、振り返っていきましょい ✊
まず、私が劇団月光斜に入団しようと思ったきっかけは、2022年度冬公演『さくら』を観たことです。大学からは演劇をやりたいと思っていたとき、この公演を観て決意が固まりました。出演されている団員の方々がプロに見えて、「私もこんな風になりたい!」と思ったのがきっかけです。特に、日暮住処さん演じる雪之丞には本当に圧倒されました。今もずっと私の推し役者です。尊敬と同時に目標です。そこから、4月に正式に入団させていただきました。
初めて同期のみんなと会った時は、私自身とても猫を被っていて、「とりあえず場を盛り上げなきゃ!会話しなきゃ!」とばかり考えいたあの頃が懐かしいです。今では素を曝け出せる家族のような仲間たちです。
初めて参加した公演『グレート マイ ファミリー!』では人間(アンサンブル)を演じさせていただきました。そこから役者として舞台に立ちたくて、毎オーディションに参加していたのですが、なかなかメインキャラクターに選ばれず悩んだ時期もありました。特に、2022年度冬公演『グッバイドラマティック』(不参加)〜2023年度卒業公演『酔生夢死』までの期間、役者をすることができず、専属(裏方)として参加する一方で同期たちは次々とメインキャラクターとして活躍する姿を見て、悔しい思いをした時期もありました。でも、諦めずに受けた2023年度冬公演『ドッペルクラウンとおもちゃ箱』のオーディションでは、初のメインキャラクターのピアン役を掴み取ることができました。選んでいただいた演出の水無瀬融さんには本当に感謝の気持ちしかありません。役のために色々考えたり、動き方を学んだり、日々稽古場にいることが幸せで、本当に楽しい公演でした。その時から、私の中で何かが変わって、今の素の自分になれたきっかけの公演でもありました。そこから、何度か役者をさせていただき、今公演で6回目の役者です。全身全霊で頑張ります。🔥
稽古で自分の思った通りに演技ができず、演技をすることが嫌になることもありました。だけど、悔しい時期を過ごしてきたからこそ、役者として舞台に立てることがどれだけすごいことなのかを知っています。そのことが根底にあるからこそ、今まで上手くいかなくても、自分で自分を支えることができた気がします。
まだ、自分のやりたいことができず悩んでる方へ。
絶対に諦めないでください。
失敗や悔しい経験をした人にしかわからない思いがあります。その思いや経験は絶対あなたの力になります。何事にも根気強く、自分を信じてみてください。
きっと報われます。
最後に
くさい言葉を連ねてしまいましたが、私は劇団月光斜に入って素晴らしい経験を沢山させていただきました。今公演で一度引退しますが、来年の卒業公演ではさらにパワーアップして帰ってくるので、乞うご期待です! 💪
p.s.
この内容を書こうと思ったきっかけは、後輩の子がオーディションで話した意気込みが、1年の時の私と被ったからです😚